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オアシス千歳様　　かしま障がい者センター様

オアシス千歳様

　阪急伊丹駅から徒歩すぐ。利便性の高い場所に構える駅前・都市型高齢者施設「オアシス千歳」は、JA兵庫六甲福祉会が運営する介護福祉施設。特別養護老人ホーム（86床）、ショートステイ、デイサービスセンターなど、福祉事業を通じて地域社会への貢献を目指す複合型の老人福祉施設と、入居者やその家族にとっても大切な存在となっている。近くの商店街と共同で催事・行事を開催するなど、様々なイベントに協力・参加することで地域との交流を図り、デイサービスの利用者にも便利で快適な時間を過ごせる施設として、高い評価を得ている。
　同施設のランドリー室に岡村プロテックスは洗濯機・乾燥機を2台ずつ、汚物除去機1台を導入している。日々の作業を滞りなく過ごすため、どのような洗濯環境が整えられているのだろうか。

導入の経緯

　施設の建築時より、岡村プロテックスに「洗濯作業関係は全てお任せした」と語る「オアシス千歳」。現在20�sの洗濯機2台と乾燥機2台、そして下洗い用の汚物処理洗濯機1台を使用しているが、すでに稼働8年目に入っているとは思えないほど清潔な状態で使われている。
　入居者の衣類や下着類、タオル・バスタオルなどの生活用品を中心に「1日に8〜10回の洗濯作業に追われる」と言うように、ランドリー室は朝から晩までずっと稼働したまま。洗濯作業にも相応の苦労が忍ばれるが、それでも「操作が簡単に覚えられ、うちの職員が普通の洗濯機とほぼ同じように使えるのはありがたい。何より不自由さを感じずに使える。それが一番大切です」（田崎さん）と利用者の使い易さをポイントに挙げる。「オアシス千歳」では、職員用に家庭用の洗濯機も使用しているが、使用量がこれだけ違うにも関わらず、その耐久性でも歴然と差が出ているという。
　また「オアシス千歳」では、特別養護老人施設では珍しく、高温水洗濯機を使用している。「入居者の安全性を重視するために色々と調べたのですが、感染症や皮膚病の伝染を防ぐためには80度以上の温水洗浄が必要だと知りました。そこで岡村プロテックスさんに導入を依頼しました」（田崎さん）と屋外にボイラーを設置し、常時80度以上の高温水で洗濯し、衛生面の安全を確保した。

使い心地について

　「機械に関して、主立った故障はほとんどありません」と語るように操作面や利用環境ではまったく問題ないとのこと。「正直、導入費用は決して安くはないと思います。それでも、光熱費などのランニングコストや作業効率を考えると、十分その額に値する値打ちを発揮してくれています。作業スペースが狭く、設置作業も大変だったと思いますが、全部任せたにも関わらず頑張ってくれました」（田崎さん）と評価する。
　特別養護施設や児童養護施設などでは、洗濯作業は生活の一部。一日たりとも欠かせないものであり、大量に出される洗濯物をいかに快適に作業できるかで働くスタッフのモチベーションにも影響が出る。とくに乾燥は悪天候になると、コインランドリーに駆け込んでも間に合わないことも珍しくない。業務用の洗濯・乾燥機は、日々の暮らしを快適に過ごすためのお手伝いをする存在としても各施設で重宝されている。
　機械面の故障はないが、屋外にボイラー機を設置する「オアシス千歳」の場合は、常に熱と冷気にさらされるため、温度差による金属の収縮疲労が起こり、水漏れなどのトラブルが付き物。「そんな場合も連絡するとすぐに対応してくれますし、パートスタッフが電話で設定の変更や問題の解決方法を聞いた時も、わかるまでちゃんと指導してくれます」（田崎さん）とメンテナンス面のフォローも使う側にとって安心できる要素となっている。

今後の要望

　福祉施設の場合、火元の管理や安全性への配慮は十分過ぎるほど行っても慎重すぎることはない。
　「オアシス千歳」も入居者が生活する3〜6Fはすべて電化製品で対応し、ガスや火を直接用いる設備を除外している。洗濯・乾燥作業もランドリー室のある7Fと屋上にて職員のみで作業を行うが「火元の確認は職員・警備員ともに行っていますが、もし忘れていても自動でメインスイッチが切れるようなものがあればいいですね」（田崎氏）と今後の要望について挙げていただいた。
　特別養護老人ホームのように、老人向け施設の需要は今後ますます増加する。「金銭面や補助の面でも、現状は厳しい」（田崎氏）と言う介護作業の現場を少しでも軽くするため、業務用洗濯機・乾燥機の活躍は欠かせない存在である。